平成19年 第3回定例会(質問・答弁書)
2007/6/29
6月29日(金)平成19年 第3回定例会一般質問で、以下の4点につきまして質問を行いました。
1.消防団員の確保について
2.新百合ヶ丘駅周辺の整備について
3.新百合ヶ丘駅周辺のホール機能の充実について
4.雨水対策の強化について
1.消防団員の確保について
従来、消防団は自治体の常設消防を補完する組織とされていましたが、首都圏をいつ襲うとも分からない大地震対応への期待や 武力攻撃から国民の生命、身体及び財産を保護し、国民生活等に及ぼす影響を最小にするために制定された国民保護法でも具体的な対応において消防団の任務等 の位置付けが明確化されたように、従来以上の組織への期待がされてきているといえます。
また、総務省消防庁からも昨年7月に「消防団員確保の更なる推進について」という通知が発せられ、本市においても積極的な取り組みがされてきていると思います、昨年の議会では「消防団協力事業所表示制度」について私も触れさせていただきました。
こうした背景の中で、全国で200万人を超えていた消防団員数も、平成18年度には90万人を下回ることが危惧され、国において様々な消防団員の確保対策や入団促進に係わる通知等が出されていると灰聞しています。
《 質問1 》
本市における消防団員の充足率、また束京都を含めた政令指定都市の充足率について消防局長に伺います。
答弁:消防局長
はじめに、本市の充足率についてでございますが、消防団員の定数は、「川市消防団の設置及び定員等に関する条例」に基づき、1,345人と定められてお り、平成19年5月31日現在の消防同員数は、1,219人でありますことから、その充足率は、約90パーセントとなっております。
次に、東京都及び政令指定都市の充足率についてでございますが、概ね本市と同様、約90パーセントの充足率となっております。
《 質問2 》
このような充足率の中、先日の新聞でこれまで、入団の採用を18歳から45歳未満としていた箱根町で、45歳未満という年齢制限を撤廃して幅広い入団促進を行う事が報道されていました。
そこで、本市ではどのような消防団員の確保対策を行っているのか、現在の取組みについて消防局長に伺います。
答弁:消防局長
現在、ポスターやパンフレットの作成などによる、消防団活動のPRを通じて、団員の確保に努めているほか、自主防災訓練時等においても、消防団活動の紹介の場を設けるなど、積極的な入団促進を図つております。
さらに、本年6月に、局内に「消防団員の確保対策等検討委員会」を立ち上げ、国の通知に基づく、消防団員の確保に向けた効果的な広報活動のあり方、女性 消防団員を含めた消防団員の入団促進方法、消防団協力事業所表示制度などについて具体的な検討を行い、消防団員の確保等について積極的に推進してまいりた いと考えております。
【 要望 】
消防団員の確保対策について答弁を頂きました。
消防団員の活動につきましては、地域密着性や要員動員力及び即時対応力からも、自主防災組織・常備消防とあわせて地域住民からも大きく期待されています。
さらに、冒頭で申し上げたように、首都直下地震や東海地震等の切迫性も指摘され、また国民保護法に基づき、消防団の任務等の位置付けが明確化されるなか、消防団員の不足は憂慮される事態であると思われますので、今後の団員確保策の積極的な推進を要望します。
2.新百合ヶ丘駅周辺の整備について
この件については何度か質問させて頂いていますが、4月に昭和音楽大学も開校し、加えて万福寺地区の土地区画整理も竣工を迎え「新ゆり山手」の街づくりがまさにスタートしたところであり、再度質問させて頂きます。
<<質問1>>
4月には「しんゆり。芸術のまちPR委員会」も立ち上がり、広く内外に情報発信をしていくとの事ですから、「新ゆり山手」の人口増とあわせて今後ますます 人・車・自転車といった交通の流れが集中する事が予想されます、そうした事から新百合ヶ丘駅では大規模な駅舎改良工事も着々と進捗しています、芸術のまち
に相応しい拠点整備の一環として駅周辺の交通の流れをスムースにしていく事も大事なことと考えますが、その対応についてどのように進めていくのか、まちづ くり局長に伺います。
《 質問1 》
4月には「しんゆり。芸術のまちPR委員会」も立ち上がり、広く内外に情報発信をしていくとの事ですから、「新ゆり山手」の人口増とあわせて今後ますます 人・車・自転車といった交通の流れが集中する事が予想されます、そうした事から新百合ヶ丘駅では大規模な駅舎改良工事も着々と進捗しています、芸術のまち に相応しい拠点整備の一環として駅周辺の交通の流れをスムースにしていく事も大事なことと考えますが、その対応についてどのように進めていくのか、まちづ くり局長に伺います。
答弁:まちづくり局長
昭和音楽大学の開校や万福寺土地区画整理事業の竣工など、駅周辺における大規模開発事業が一段落したことを踏まえまして、歩行者や自動車の交通流動の変 化を把握するため、今年度、駅周辺の主要交差点における交通量調査を実施いたします。
今後は、尻手黒川線や世田谷町田線などの主要幹線道路の整備に伴い、更に交通環境が大きく変化することが想定されますことから、これら主要幹線道路の整備後に改めて交通流動の実態を把握して課題整理を行い、具体的な交通環境対策に取り組んでまいりたいと考えております。
また、特に歩行者の動線につきましては、平成18年3月に策定いたしましたバリアフリー基本構想に基づき、駅やバスターミナルを中心とした駅周辺におけるバリアフリー化を推進し、歩行者交通環境の向上を図つてまいりたいと考えております。
《 質問2 》
周辺幹線道路の整備進捗に伴い交通環境の大きな変化が予想されるとの事ですが、新百合ヶ丘駅周辺の交通渋滞の解消を考えるときに、尻手黒川線の世田谷町田線までへの開通時期は大変重要な課題と考えます、その進捗状況、開通見通しについて建設局長に伺います。
答弁:まちづくり局長
はじめに、進捗状況についてでございますが、平成18年度から小田急小田原線及び麻生川を跨ぐ橋粱下部工事に着手しておりまして、今年度には、橋粱上部の工事を発注する計画でございます。
次に、開通の見通しにつきましては、平成20年度完成を目途に整備を進めてきたところでございますが、現在までの進捗状況を踏まえますと、完成時期は平成21年度になる見込みでございます。
今後とも、交通管理者をはじめ関係機関等との協議・調整を進め、できる限り早期共用開始に向けて努力してまいります。
《 質問3 》
再度、まちづくり局長に伺いますが、今年の秋にはアートセンターが新百合ヶ丘駅北口を下ってきた万福寺交差点にオープンします、当然人の流れも増えることと考えられますが歩行者動線やバリアフリーなどの交通対策をどのようにしていくのか伺います。
答弁:まちづくり局長
万福寺土地区画整理事業による人口の増加やアートセンターのオープンによる、駅入口交差点部付近から新百合ヶ丘駅までを結ぶ新百合ヶ丘駅北口線の通行量 は、同事業の環境影響評価によりますと、歩道のサービス水準は確保しており、歩行者交通量の増加にも十分対応が可能であるとの予測が行われています。
また、バリアフリーの視点も含めた歩道の整備等については、現在関係局において進めているところでございます。
なお、幹線道路の整備に伴う交通環境の変化にあわせて、その時点の実態を把握した上で、改めて課題を整理し、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。
《 質問4 》
次に、自転車等の対策について伺います、新百合ヶ丘駅周辺の放置自転車の現状と今後の対策について、また山坂が多い地域事情から原動機付自転車も多く見られますが、この対策はどのようにしていくのか建設局長に伺います。
答弁:建設局長
現在、新百合ヶ丘駅周辺につきましては、市営・民営合わせて4ヶ所、収容台数約2,060台の駐輪場がございまして、平成18年度の実態調査によれば駐輪場利用台数は約1,660台、放置自転車は約190台となっております。
このことから、現状では既設駐輪場の利用を促すことによって放置自転車等の減少は図られるものと考えておりますが、地域特性による自転車とバイクの利用 実態を考慮し、また、万福寺土地区画整理事業等による新たな駐輪需要を見据えながら、必要に応じて駐輪場の新増設を検討してまいりたいと存じます。
【 要望 】
まず、尻手黒川線の世田谷町田線までの開通については平成20年度完成を目途に進めてきたものが、今の進捗状況では平成21年度にずれ込む見込みとの事です。
この事業は新百合ヶ丘駅周辺の慢性的な交通渋滞に悩む地元地域にとって大変期待も大きく、開通が待たれている事業であります、幾度も完成時期が延期されて きたというイメージが強くありますが、今後の開通時期に大きく影響をあたえるような問題点・課題もクリアしてきていると伺っています。
平成21年度でも、できるだけ早い時期の開通を目指して最大限の努力をして頂きたいと強く要望します。
新百合ヶ丘駅北口線の歩道整備については、アートセンターとその周辺に配置された25基のガス灯につながっていく歩道であります、そうした事と調和した魅力あるすっきりとした歩道に、バリアフリーの視点も含めての整備を関係局の皆さんにお願いします。
自転車対策については、地域特性を考えて検討していただけるとの事なのでよろしくお願いします、また自転車ではありませんが、最近は大型のスクーター等自動二輪車も多く見受けられます、道交法上の区別はあると思いますが、警察等との連携もよろしくお願いします。
3.新百合ヶ丘駅周辺のホール機能の充実について
芸術のまちとして躍進している新百合ヶ丘駅周辺のホール機能について、特に芸術の中でも絵画や書などの展示を行うものに対してのホール機能の充実について伺います。
《 質問1 》
新百合ヶ丘駅周辺では、秋にオープン予定のアートセンターを含めて大小合わせていくつのホールが存在しているのか、その規模、主な利用目的について市民局長に伺います、その中に貸し出し可能なギャラリーが在るのかも伺います。
答弁:市民局長
新百合ヶ丘駅周辺には、麻生市民館をはじめ、本年秋にオープンの川崎市アートセンター、財団法人川崎市文化財団の管理運営する新百合トウェンティワン、学校法人東成学園の経営する昭和音楽大学のホールがございます。
それぞれの規模及び目的といたしましては、 麻生市民館には、定員1,010名の市民の皆様の学習を支援するためのホールがあり、アートセンターには、定員203名の舞台芸術のためのホールと定員113名の映像専用の2つのホールを予定しております。
また、新百合トウェンティワンホールには、定員450名の多目的ホールが、 昭和音楽大学には、1,367名の劇場と359名及び180名の音楽ホールがあり、合せて7つのホールがございます。
これらのホールは、ギャラリーとしての機能を備えておりませんので、市民の皆様の絵画や書などの展示につきましては、麻生市民館の市民ギャラリーを御利用いただいております。
《 質問2 》
麻生市民館のギャラリーの利用状況とあわせて中原の市民ミュージアムにある絵画等の展示コーナーの利用状況について教育長に伺います。
答弁:教育長
はじめに、麻生市民館ギャラリーは絵画、工芸などの発表の場として麻生区を中心とする市民の方々に御利用いただいているところでございますが、利用状況につきましては、ここ3年間の稼働率は100パーセントでございます。
次に、市民ミュージアムにつきましては、本年4月のリニュアルオープンにともない、市民の方々の創作活動の発表の場として、3階の多目的ギャラリーの貸出しを始めたところでございます。6月末日までの稼動率は約60パーセントとなっております。
《 質問3 》
川崎駅周辺におけるギャラリーの状況について市民局長に伺います。
答弁:市民局長
川崎駅周辺における本市の市民利用施設の内、貸し出し可能なギャラリーといたしましては、アートガーデンかわさき、ミューザ川崎シンフォニーホールの企 画展示室、ラゾーナ川崎プラザソルの多目的ホール、さらに、教育文化会館や産業振興会館の展示室がございます。
《 質問4 》
新百合ヶ丘駅周辺のホールの中でも、本年度より財団法人川崎市文化財団が賃借し、管理運営を行うこととなった21ホールの改修については昨年12月議会のやりとりで関係局と協議していくとなっていました。
今般、21ホールが改修されると聞いていますが、そのおもな内容について市民局長に伺います。
答弁:市民局長
新百合トウェンティワンホールは、これまで企業説明会や講演会などに御利用いただいておりましたが、今後におきましては、アートセンターと連携を図りな がら、「しんゆり・芸術のまち」を推進するための一翼を担う施設として、ダンスや舞台芸術の稽古など文化芸術活動に利用しやすい施設となるように、8月か
ら9月にかけて、ホール内の床をカーペットからフローリングヘ改装する工事を行なう予定でございます。
【 要望 】
答弁頂いたように南部の川崎駅周辺にはギャラリーも充実していますが、北部の新百合ヶ丘駅周辺には麻生市民館の市民ギャラリーだけでここ数年の稼働率は100%というのが実態です。
また市民ニーズとしても、市民ギャラリーよりも大きな空間で展示会ができる場所が欲しいという声を聞きます。
さらに、新百合ヶ丘駅周辺に立地するそれぞれのホール特性を活かして有機的に機能させていくことも必要とも考えます。
今年度は、従来南部に拠点を持っていた財団法人川崎市文化財団が北部にも拠点を持った年でもございますので大変大きな期待を寄せるものであります。
21ホールの改修内容の答弁にはギャラリー機能の追加は含まれていませんでした、是非とも、この改修に合わせて、安価な方法でも結構ですので、展示会使用のできる機能も付加して頂き、芸術のまちにふさわしい有機的なホール機能の充実を図って頂きたいと要望します。
4.雨水対策の強化について
《 質問1 》
さる、5月31日に最大総雨量が100ミリを超えるという想定以上の降雨量を市内で観測したようですが、各区の最大総雨量と時間最大雨量の状況、被害状況について総務局長に伺います。
答弁:総務局長
5月31日の夕方は、市内に雷雲が発生したことにより中原区、高津区を中心に、短時間に集中的な豪雨となりました。
特に中原区では、最大総雨量109ミリ、時間最大雨量85ミリの降雨により、住宅の床上浸水5棟、床下浸水2棟、店舗などの非住家の浸水9棟の被害が発 生し、高津区では、最大総雨量84ミリ、時間最大雨量55ミリの降雨により、住宅の床下浸水1棟、非住家の浸水4棟の被害が発生しました。
宮前区、多摩区、麻生区では最大総雨量がいずれも54ミリ、時間最大雨量がそれぞれ24ミリ、28ミリ、33ミリで、川崎区、幸区では最大総雨量が概ね30ミリ程度でございましたので、中原区、高津区以外の区での被害は発生しておりません。
《 質問2 》
その原因について分かっている範囲で伺います。また、下水管の整備については時間雨量52ミリ対応をしてきているとの事ですが、今回の状況を見ての評価、今後の対応について建設局長に伺います。
答弁:建設局長
今回発生致しました集中豪雨とその被害の主な原因についてでございますが、近年におきましては、都市化の進展に伴い貯留・浸透域が減少してきておりま す。また、地球温暖化による気候変動やヒートアイランド現象が原因と見られる局所的な豪雨が多発している中で、5月31日に発生した豪雨は、下水道計画を
大幅に上回る豪雨でございました。これらの原因により、浸水が発生したものと考えております。
現在、下水道の雨水整備につきましては、5年に1回程度の降雨に対処するための時間雨量52ミリ対応から、雨水整備水準の向上を目的として10年に1回程度の降雨に対処するための時間雨量58ミリ対応の施設整備を進めているところでございます。
また、歩道部の透水性舗装等の促進や宅地開発に伴う雨水貯留施設の設置指導など、雨水流出抑制策も推進することで、総合的な雨水対策を強化し、安全で快適なまちづくりを進めて参ります。
【 要望 】
総合的な雨水対策として答弁を頂きました。
答弁にもありましたように、地球温暖化による気候変動やヒートアイランド現象の影響により短時間で予想を大きく上回る豪雨に見舞われるケースが非常に多くなってきていると思います。
雨水対策は市民の安全や安心、大事な財産を守る上で重要な対策であります、今後はご答弁いただいた対策に加えて、ゲリラ豪雨に対応できるように浸透マスの設置や、歩道部だけではなく車道部も透水性舗装の推進をしていただきたい。
また、公園の貯留・浸透の促進等も環境局とも連携して検討をしていただき、よリー層の対策の強化を図っていただきたいと要望します。