那覇市IT創造館
2008/1/30
<那覇市IT創造館を視察して>
さる1月23日の午後から24日の午前中にかけて沖縄県那覇市に視察に行ってきました、今回はその視察で訪れた那覇市IT創造館について皆様にお伝 えいたします。
<はじめに>
那覇市IT創造館は情報産業をターゲットにしたインキュベート施設です。
インキュベート(Incubate)とは、ご存知の通り、鳥が卵を抱き、ふ化することを意味し、産業を育てていく地方自治体にとって、インキュベート「成 長し続ける」という事が重要な意味を持っていると考えます。
ちなみに、川崎市には「THINK」や「かわさき創造の森」、「KSP」などのインキュベート施設があります。
さて、那覇市IT創造館についてです、沖縄県には合計21ヶ所のインキュベート関連施設がありますが、成功している事例として取り上げられるのがこの那覇 市IT創造館と言えます。
平成15年の開設当初は、観光産業に頼っていた那覇市にあって情報産業の集積を行い、関連の雇用を創出し、持続可能な環境を整えてきた事もあり、この5年 間の実績として、卒業企業14社中13社が那覇市で開業しているそうです、またIT創造館の近くに社屋を構えビジネスチャンスを逃さない体制作りも自然に 出来上がっているようです。
成功の背景には、那覇市内に県内人口136万人のうち30万人以上の人口が集積していて、IT教育を進めることで多くの人材が創出されたこともあります が、しかりとしたインキュベーションマネージャーの存在も忘れてはならない要因といえます。
<那覇市IT創造館の概要>
那覇市の新都心として再開発された銘苅地区にあります。
階数は5階で、延べ床面積は3,467.71㎡、入居施設は17となっています。
1階は駐車場になっていて、2階部分のエントランスには、インターネットカフェやIT研修室、大会議室があります。3階は中核企業という」位置づけで本土 市場での営業展開力を有する企業、牽引のエンジンとなる企業が入居するスペースとなっています。4階はOJT企業室として県内の大学生などを対象にして人
材の育成や新たな企業家を志す若い人材を発掘し新たな企業の立上に挑戦する人材を育成しています。5階はインキュベート室が8室あり、那覇市で展開してい く企業の基礎がここで作られていきます。
IT創造館のエントランス。
近所の子供たちが無料開放されたパソコンでインターネットを楽しいでいます。
その横に隣接したネットカフェも近所の若者で賑わっていました。
玄関横に展示されているフィギア。 すべてこの那覇市内の会社で製作されたものだそうです。
<那覇市のとりくみ>
企業が沖縄県那覇市という自治体に求めていることの理解を第一に考える。 そして、コストメリットを考慮して持続可能な仕組みを作り上げていく。
・企業誘致(ビジネス誘致)
企業は沖縄に人材を求めている
・人材育成
企業の要求に応える人材育成、目的を絞り込んだ人材育成
・企業支援、インキュベーション
誘致企業とのアライアンス及びマッチングの推進
<インキュベーション事業として>
企業が卒業していく条件を明確にして、育成した地域に貢献できる企業として(企業税収などを含めて)根付いてもらうことが必要である。
IT創造館の他、都市計画情報システムとコミュニティーバスの導入状況についても調査を行いました。