西宮市と名古屋市を視察して
2008/4/3
<はじめに>
さる3月26日から27日にかけて、西宮市と名古屋市の視察を行いました。
今回はその視察結果報告です。
日程と視察を行った内容は以下のとおりです。
(日程)
3月26日
西宮市役所にて
・小中学校の校舎耐震化と災害対策についての概要説明
・音楽と出会うまち西宮についての概要説明
・本庁舎屋上庭園の現地視察
3月27日
名古屋市港防災センターの現地視察
名古屋市役所にて
・食の安心・安全条例について概要説明
<小中学校の校舎耐震化と災害対策についての概要>
平成7年の阪神・淡路大震災で多大な被害を受けた西宮市にとって、学校園の耐震化は最 優先課題となっている。
平成18年度で耐震診断をすべて完了した結果、耐震補強が必要とされた建物が159棟あり、順次耐震補強等に取り組んでいる。
なお、159棟には建替を予定している建物が8棟含まれている。
西宮市の耐震化率は44.7%と兵庫県の57.9%に比べて低いものとなっている、今後の方針としては、国の重点施策であるが、全ての耐震化は経費的な面 からも非常に厳しい状況である。また、既に「建築物の耐震改修促進に関する法律」に基づき兵庫県耐震改修促進計画(H19.3)において、平成27年まで
に100%に近い耐震化を目指しており、西宮市としても公共建築物、民間建築物すべてを含む耐震改修促進計画の策定が急がれている。
<音楽と出会うまち西宮についての概要>
皆さん、ご承知のように川崎市では「音楽のまち・かわさき」をミューザ川崎シンフォニーホールを筆頭に、内外に広く発信しています。
そして、ここ西宮市では40年以上も前から実施されている市民コーラス大会やその他に質の高い市や市民が主催するコンサートが多彩に開かれているという、 音楽文化を育む西宮の特質を生かし、市と市民が一体となって音楽を楽しむ街を作っていこうという趣旨のもと「音楽と出会うまち西宮」事業が平成16年度か ら実施されている。
事業の内容としては、1.まちかどコンサート事業(平成16年度から現在まで40回開催)、2.若者コンサート事業(平成16年度より毎年「ミュージック コンテスト甲子園」開催、3.県立文化センター連携事業(センターが有する多彩な人材やメニューを活用する事業で市議会議場コンサートも開催)、がある。
今年の4月6日から13日にかけては「西宮JAZZ8DAYS2008」と題して、市内各所でJAZZのイベントを開催する。
<本庁舎屋上庭園の現地視察>
西宮市役所の本庁舎の屋上に屋上緑化の事例を設け広く市民に普及啓発、情報発信を行っている。西宮市の緑の基本計画の理念から、都市部における身近 な環境問題の改善に向けて、建築物を新たな緑化スペースとしてとらえ、総合的な緑化推進を目指している。建物の表面を緑化することは、建築物への太陽熱の 蓄積が抑えられるとともに、植物の蒸散作用により気温を下げる効果がある。
この、西宮市役所の屋上庭園の場合は、土の厚みが9~15cmの薄い構造となっているため、上・中木による緑化が困難なことから、グランドカバープ ランツ(地表を覆う植物)による工法を行っている。
この事業には、3メートル四方の区画を設けて、屋上緑化等の施工企業などから、見本出展という形をとり協力を得ているというところが、特徴的であり ます。
<名古屋市港防災センターの現地視察>
名古屋市の港区(東京都にも港区がありますが...)に区役所に隣接して名古屋市防災センターがあります。この防災センターは体験型の展示が非常に 優れています、我々は視察の中の工程であり、1時間ぐらいしか時間をとれなかったのですが、実際には2時間程度の体験コースで様々な防災に対する知識を得 ることができます、川崎市にも是非欲しい施設だと実感しました。
実際に活躍していた消防ヘリコプター「なごや2」のコクピット部分が1階と2階の階段中部に展示されていて、その中に入って操縦席の雰囲気を味わ い、また モニターを見ながらの飛行体験もできるようになってます。
左は、震災体験コーナーにての写真です。最初の揺れでは、机の下に避難して、揺れが収まった時点で、ガスの元栓を閉める、電気のブレーカーを落とす、ドア を開けて避難用口を確保する、といった一連の行動を学びます。
左は、企画展示コーナーの写真です。今回は伊勢湾台風の市内の様子が写真映像で紹介されていました。
下の2枚は、伊勢湾台風を知るコーナーの写真です。伊勢湾台風に見舞われた昭和のころの、レトロな町並みを再現しています、中に入るとその部屋も昭和の家 具や扇風機といった家電品が置かれていて、少しタイムスリップしたような感覚になります。ここでは、立体映像を見るためのメガネをかけて、伊勢湾台風のと きの状況を体験できます、雨戸が風でとび、高波にのって港にあったラワン材の大木が部屋に飛び込んでくる映像が迫力ありました。
下の2枚は、煙非難体験室の写真です。やはり、昭和のころの看板があったりと、レトロな演出がされています。ドアが二つありますが、右が入り口で左が出口 になっています、中は真っ暗で煙らが充満しています、火事で停電したビルの中を再現しています、二人一組になって入りますが視界を失った中では本当に狭く て単純な迷路なのに、なかなか出てこれません、中には入り口に戻ってしまう人もいます。
左は、防災教室の写真です。昭和34年当時の小学校の教室が再現されています。ここでは、企画展示と防災教室が開かれます。
<食の安心・安全条例について概要>
くしくも、中国残留農薬の事件や国内商品でも賞味期限の改ざんや生産地の偽装など、食の安全に関して、市民もマスコミも大きな関心事になっていま す。
名古屋市では、およそ2年前から「食の安全・安心条例」の制定に向けて検討会を重ねてきて、平成20年度からの施行決定しました。
これは、全国の政令指定都市の中では最初の取り組みであり、全国自治体では20都道府県が食の安全条例を制定している状況であります。
これは、川崎新でも取り組んでいかなければならない案件であり、我々も真剣に取り組んでいかなければならない案件であります。
詳細はまた、別に特集したいと考えます。
今回は、名古屋市の条例の基本理念と食の安全対策を紹介します。