民主党川崎市議団・福岡市視察その3
2008/11/27
<はじめに>
11月4日(火)から5日(水)にかけて、私を含む民主党川崎市議団の有志6名で福岡市に視察に行ってきました。
視察項目は、
1.夜間のごみ収集
2.福岡市市営地下鉄七隈線
3.紙おむつリサイクルシステム
の3項目でした。
今回のその3では、紙おむつリサイクルシステムについてレポートします。
川崎市では、「地球にやさしい循環型のまち」を目指して、ごみの減量、分別収集の拡大を進めており、平成18年度からは一部の世帯を対象にミックスペーパーのモデル収集を開始し、現在全市に展開するべく取り組みを進めています。しかしながら、一般家庭や介護施設から排出される紙オムツについては廃棄物として回収され、焼却処分されているのが現状です。
今回視察を行ったトータルケアシステム株式会社は、産・官・学連携で実現した会社で、紙オムツのリサイクル事業を展開している会社で、川崎市の環境行政の参考とするべく視察を行いました。
<トータルケアシステム株式会社の概要>
使用済紙オムツの水溶化処理、再生パルプ等の販売、紙オムツリサイクル事業の総合プロデュースを事業内容とし、リサイクル工場は大牟田市の環境リサイクル団地・大牟田エコタウン(ラブフォレスト大牟田)にあります。
設立は2001年11月で、福岡県、福岡大学、そして代表取締役の長武志氏の産・官・学の連携で誕生しました。
工場の処理能力は、500トン/月(一日10万枚の紙オムツを処理)。
従業員数は16名。
<紙オムツと環境問題との関わりについて>
高齢者人口の増大により、要介護の対象人口が増えている、これは紙オムツの需要の増大につながっています。 このため、紙オムツの原料となるパルプの使用量が増大しており、森林の伐採による環境破壊につながっています。
また、紙オムツの需要が増えることにより、ゴミとして排出される紙オムツも当然増えていきます、これらは焼却処理されるため、焼却時に発生するCO2やダイオキシンの発生に拍車をかけています、さらに焼却した灰の最終処分場(埋立地)の不足もごみ行政全体の問題となっています。
こうした事から、本市のような都市部において紙オムツの需要拡大が予想される場合、紙オムツのリサイクルの必要性が生まれてきます。
環境負荷軽減の面では、紙オムツリサイクルシステムの水溶化処理におけるCO2排出量は焼却処理と比較した場合、6分の1以下であり、年間約3,000トンの環境負荷軽減効果があります。
<紙オムツリサイクルの流れ>
医療・介護施設から排出される紙オムツは「紙オムツリサイクル回収袋」(下の写真左)にいれられ収集運搬業者により工場に搬入されます。
再生過程において「RPF(固形燃料)」(下の写真中)、「パルプモールド(建築資材)」(下の写真右)なども再生されます。
この他に土壌改良剤なども生成されます
再生された低質パルプの出てくるところ(下写真左)。
低質パルプ(下写真中)ぼろぼろとした感じで、臭いは一切ない。
上質パルプ(下写真右)成型されてパルプモールド、建築資材、再生紙オムツになる。