民主党川崎市議団・福岡市視察その1

2008/11/18

 

<はじめに>

11月4日(火)から5日(水)にかけて、私を含む民主党川崎市議団の有志6名で
福岡市に視察に行ってきました。
視察項目は、
1.夜間のごみ収集
2.福岡市市営地下鉄七隈線
3.紙おむつリサイクルシステム
の3項目でした。

今回のその1では、夜間ごみ収集についてレポートします。

福岡市市役所議会棟にて、環境局ごみ対策部業務課長よりごみの夜間収集についての説明を受ける。

<夜間収集の経緯>

本市も含め、多くの都市ではごみ収集は昼間行われているのが現状ですが、現在、福岡市では夜12時から明け方にかけての収集を行っています。

明治から昭和の初期にかけてのごみは、農家の肥料や家畜の飼料に利用されており、収集作業も専門業者ではなく、農業者や他に職をもつ兼業者が行っていました。
このため、農作業や本職にかかる前の早朝にごみの収集を行っており、これが福岡市の夜間収集の前身となっています。
夜間収集への本格的な移行は、モータリゼーションの本格的な幕開けといわれた昭和32年頃からで、馬車から三輪車に代わり闇夜でも運搬作業が可能となった事、また年々深刻化する交通渋滞を避けて交通量の少ない深夜に作業することが収集運搬に最も効率的だったことから自然的に夜間収集体制に移行していき、昭和36年にはほぼ現在の夜間収集になっていました。
ということは、半世紀以上の歴史があるということであります。

現在は、収集業務の100%を民間委託化しており、効率的な業務の形態やごみの分別種別の増加などへの対応も業界と一体となって取り組み、安定した市民サービスを提供して、生活環境の保全に努めているところとの事でした。

家庭ごみの収集は昼間に、川崎市直営事業で行っている本市とは大きく異なるところであります。

<夜間収集のメリット>

夜間収集のメリットについて伺ったところ、以下の4点を挙げられていました。
1.昼間の街角にごみ袋等がなく都市の美観を確保できる。
2.交通量の少ない夜間に作業を行うため効率がよく、また昼間の交通渋滞の緩和にも
寄与している。
3.カラス等の小動物による被害を回避できる。
4.火災などを早期または未然に発見ができる、防犯などの役割を担っている。

<夜間収集のデメリット>

夜間収集のデメリットについて伺ったところ、以下の3点を挙げられていました。
1.ごみ収集の騒音(パッカー車の巻き込み音や掛け声など)。
2.排出されたごみ袋の中身の確認が困難なため、分別意識の低下、収集作業時の危険性がある。
3.深夜の割増賃金など夜間収集特有の費用が発生する。

なお、騒音の苦情については少ないものの、あった場合はルートの変更等で対応をしているとのことでした。

<収集の状況について>

福岡市では、4分別収集(粗大ごみのみ昼間収集)を行っており、平成19年度の収集世帯数は、652,742世帯でありました。
種別ごとの状況は以下のとおりであります。

(1)可燃性ごみ 委託者14社(うち民間13社、市100%出資財団1社)で収集
家庭から排出される台所のごみなどはの可燃性ごみは、半透明の指定袋で各家庭が週2回、家の前など定められた場所に持ち出し、141台(作業人員423人)の委託収集車で行っている。
(平成19年度収集量274,420t、委託費6,251,641千円)

(2)不燃ごみ 委託業者3社(うち民間2社、市100%出資財団1社)で収集
家庭から排出される金属類・ガラス類などの不燃性ごみは、透明の指定袋で各家庭が月1回、家のまえなど定められた場所に持ち出し、22台(作業人員66人)の委託収集車で行っている。
(平成19年度収集量15,295t、委託費719,901千円)

(3)空きビン・ペットボトル 委託業者3社(うち民間2社、市100%出資財団1社)で収集・・・・(上記2と同一業者)
家庭から排出される資源物である空きビン・ペットボトルは、透明の指定袋で各家庭が月1回、家のまえなど定められた場所に持ち出し、23台(作業人員69人)の委託収集車で行っている。
(平成19年度収集量7,541t、委託費778,163千円)

(4)粗大ごみ 委託業者3社(うち民間2社、市100%出資財団1社)で収集
家庭から排出される家具や家電製品などの粗大ゴミは、各家庭が粗大ゴミセンターに申込み、指定された日に粗大ゴミ処理券(有料)を貼付して、家の前など指定された場所に持ち出している。  平成13年6月からは持ち出すことが困難な高齢者や障がい者等を対象に、屋内や玄関前から収集する持ち出しサービス(有料)を実施している。
平成18年10月から粗大ゴミのインターネット受付を開始している。(川崎市でも実施済み)

収集車は、可燃性粗大ゴミ収集用、不燃性粗大ゴミ収集用、リサイクル品収集用に分類しており、計23台(作業人員69人)の委託収集車で行っている。
(平成19年度収集量3,535t、委託費571,952千円)

<家庭ごみ有料化の効果>

福岡市では、平成17年度より家庭ごみの有料化を実施しています、これは福岡市の指定ゴミ袋を購入することで行われています。
料金形態は以下のようになっています。
1.燃えるごみ・燃えないごみ   45ℓ:一枚45円   30ℓ:30円  15ℓ:15円
2.空きビン・ペットボトル      45ℓ:一枚22円   30ℓ:15円

排出される家庭ごみの総量の推移を見てみると、有料化される前年の平成16年度には331,186tだったものが、平成17年度は323,995t、平成18年度は309,886t、平成19年度は302,765tと確実にその効果が表れているといえます。

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