民主党川崎市議団・福岡市視察その2
2008/11/20
<はじめに>
11月4日(火)から5日(水)にかけて、私を含む民主党川崎市議団の有志6名で
福岡市に視察に行ってきました。
視察項目は、
1.夜間のごみ収集
2.福岡市市営地下鉄七隈線
3.紙おむつリサイクルシステム
の3項目でした。
今回のその2では、福岡市市営地下鉄七隈線についてレポートします。
本市においても、新百合ヶ丘駅から武蔵小杉を経由して川崎駅に至る予定経路で川崎市高速縦貫鉄道事業(市営地下鉄)が未だに進行中です。
我が会派では、「2007KAWASAKIマニフェスト」においてその必要性については住民投票を行い市営地下鉄の賛否を問うべきと主張しています。
今回は、従来から市営地下鉄を運行している福岡市にあって、従来の路線とは規格が異なる七隈線の、市営地下鉄の必要性や市民需要、建築工法等を含めた現地調査を行いました。
<福岡市市営地下鉄の概要>
福岡市営地下鉄は、空港線、箱崎線、七隈線の3路線から構成されており、今回の視察では新規地下鉄事業として平成17年2月に完成した七隈線の視察を行いました。
七隈線は、福岡市の中心地である天神南駅から南部の橋本までを結ぶ全長12キロの路線でその間に16駅を有しています。
写真の路線図の右側・緑色の路線が七隈線です。
右側、緑色の路線が16駅を有する福岡市営地下鉄「七隈線」
<七隈線の必要性と需要について>
七隈線の走る福岡市西南部は、振興住宅地や大学が多数立地(九州大学・福岡大学など)する新興都市化地域であります。 従来、この地域には鉄道がなく、民間バス事業者である西鉄バスに通勤・通学の足を頼っていました。
そのため、西南部では交通渋滞が慢性化しており渋滞緩和が急務となていました。
その解決策として公共交通路線である七隈線の建設に着手しました。
地下鉄建設事業免許を取得した際の予想乗車人員は一日あたり15万人とされていましたが、その後のパーソントリップ調査では、11万人に下方修正されています。
また、その後の市民アンケートでも、積極的に地下鉄を利用したいとする市民が少ないことが問題としてして指摘されています。
本市においても、川崎縦貫高速鉄道の建設の是非を判断する際に、慎重な検討が必要とされるのではないでしょうか。
<利便性について>
新しい路線だけあり、駅の改札フロアやホームは整然と整備されており、他都市と比較して特徴的な部分として、アジア圏からの観光客を考慮して、インフォメーション・案内版・駅名表記等に中国語や韓国語の文字も使われていました。
また、写真にあるように、初乗り料金の割高感を是正するために、隣の駅までは100円で乗れる「おとなりきっぷ」が発売されていました。
また、需要面で問題視されていた「積極的に利用したくない市民」からは、天神南駅が空港線の天神駅から500メートルほど歩行しなければならという接続面での利便性に欠ける点が指摘されていました。 さらに、沿線には複数の大学が立地するが、住宅生活地域から少し外れているために市民の積極的に地下鉄を利用しようとする意識が盛り上がらないのかと感じたところであります。
100円のおとなきっぷ
<建設工法について>
七隈線は既存の空港線や箱崎線と車両の規格が異なっています。 既存路線は、直径6.10m・断面積29.2㎡であるのに対して、七隈線は直径4.74m・断面積17.6㎡という小さな規格となっています。
この小さな規格にすることにより、車両や建設材料、建設費の低減をはかっています。
しかし、同じ福岡市内に規格が異なる路線が混在することは、今後の利便性の向上を目指して既存路線との乗り入れを検討する際の大きな障壁となるのではないかと考えます。
車内の写真は写りがあまりよくありませんが、向かい合って座っている乗客の膝と膝の間隔が狭い所がお分かりになるのではないでしょうか。
駅のバリアフリー対策については効果的な配慮がなされており、乗客のホームにおける安全対策についても、七隈線16駅すべてに可動式ホーム柵が設置されていました。
七隈線の外観と社内の様子