2008年度健康福祉委員会視察その2

2008/5/27

 

<はじめに>


さる5月の12日、13日にかけて広島市と尾道市の健康福祉関連施策と施設の視察が実施されました。
その1では広島市を、その2では尾道市での視察の報告をさせていただきます。

 

尾道市視察項目
 (1)公立みつぎ総合病院について

 

 

<尾道市みつぎ町の概要>

みつぎ(御調)町は、平成17年に尾道市と合併して、尾道市御調町となりました、位置的には広島県の南東部にあたり東西16Km、南北12Kmの農 村地帯であります。

平成18年8月の在宅高齢者実態調査によれば、人口は7,934人、65歳以上の高齢者数は2,340人、高齢化率29.5%であり、25年後の全 国の姿を先取りしている町です。

こうした状況から、高齢者問題はみつぎ町にとっては待ったなしの問題であり、高齢化の進展に併せて要介護高齢者、特に寝たきり高齢者も年々増え続け てきたことから、全国にさきがけて昭和49年(1984年)より病院を核とした地域包括ケアシステムを構築してきたそうです。

 

<寝たきりの多い町から少ない町へ>


視察の冒頭に、みつぎ町が行ってきた取り組みなどを編集したビデオで説明を受けました。
昭和49年の地域包括ケアシステムの構築と併せて、在宅ケアや「寝たきりゼロ作戦」を推進し、また「福祉の町」宣言を行い、長寿を喜び合える明るい活力に 満ちた街づくりを進めてきたわけですが、昭和40年代では非常に寝たきりが多い町でありました、この寝たきりを減少させるための取り組み、保健・医療・福 祉・介護のネットワークの現況について説明をうけました。

みつぎ町の在宅老人と在宅寝たきり老人の推移を数字で表すと、在宅老人数は昭和55年から平成18年まで右肩上がりで増加しており、S55年の 1,479人からH18年の2,340人となっています。 これに対して、在宅寝たきり老人の比率は昭和55年の3.8%から昭和62年には0.8%にま で急激に減少し、平成18年で1.1%と1%前後をキープしている状況になっています、すばらしい結果だと思いました。

この核となってきたのが、病院事業管理者の山口氏であり、公立みつぎ総合病院であります。それまで役所の中に置かれていた老人医療・福祉関係の行政 部門も病院内の事務所内に取り込むことによって、保健・医療・福祉・介護のシームレスなネットワークを構築、患者のニーズを満足させると、同時に効率的な 運営で公立病院でありながら昭和51年以来ずっと黒字決算を確保しています。

 

公立病院では珍しい、ホスピス(緩和ケア)病棟。がんなどで治療困難な患者さんに、痛みの緩和、精神的不安の軽減、日常生活への支援を行っています。病床 数6に対して、看護士10人、スタッフ20人、ボランティアスタッフ30人以上と厚い体制が築かれていました。

ホスピス(緩和ケア)病棟に設置されているベランダ。もちろんバリアフリーになっています、天気のよい日は車椅子のままベランダに出て、ふるさとの山々を 見渡すことができます。


 

<尾道市公立みつぎ病院の施設概要>

 

・敷地面積         18,489㎡
・建物延床面積   16,438㎡
・構造            鉄筋コンクリート造  地上7階、地下1階
・職員宿舎         1~4号館 全63室
・診療科目         内科、循環器科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、精神科、放射線科、リウマチ科、リハビリテーション科、歯科
・病床数          一般病棟176床、亜急性期病棟10床、回復期リハビリ病棟30床、緩和ケア病棟6床、療養病床18床計240床
・職員数          587名
・関連施設        保健福祉総合施設

               ・介護老人保健施設「みつぎの苑」
             ・特別養護老人ホーム「ふれあい」
             ・グループホーム「かえで」
             ・ケアハウス「さつき」ディサービスセンター
             ・附属リハビリテーションセンター
             ・福祉人材研修センター
             ・訪問看護ステーション
             ・介護予防センター
             ・居宅介護支援センター
             ・ホームヘルパーステーション
             ・いきいきセンター
             ・御調保健福祉センター
             ・北部地域包括支援センター

病院内にある、行政部門の窓口。手前は国保介護福祉係と保健福祉係。たとえば、本市では病院・区役所・地域療育センターといった複数の窓口を訪れなくては ならない手続きが、病院内ですべての手続きが行えるようになっています。

病院から車で5分の場所にある、保険福祉総合施設の案内図を前に施設長から説明をうけました。オレンジ色の部分が介護老人保健施設「みつぎの苑」。緑色の 部分が附属リハビリテーションセンター。大きなピンクの部分が特別養護老人ホーム「ふれあい」。水色の部分がグループホーム「かえで」。

オレンジと緑に挟まれたピンクの部分がディサービスセンター

左のすみれ色の部分がケアハウス「さつき」。

潤沢な敷地の中にそれぞれの施設が機能的に配置されています。

公立みつぎ病院とこれら保健・医療・福祉サービスを一体的に提供する総合施設として、それぞれの施設の機能が効果的に発揮できるよう相互に連携し、 「地域包括ケアシステム」を構築しています。


附属リハビリテーションセンターでは、併設する各施設の入所者や利用者のリハビリも行っています。

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