「映像のまち川崎」 -麻生区と川崎区から-
2008/11/12
麻生区の皆さんにはもう、ご存じの方も多いことと思いますが10月30日に川崎市アートセンターが新百合ヶ丘駅の北口から徒歩3分の万福寺交差点のそばにOPENしました。
右の写真はオープニングセレモニーのテープカットを阿部市長をはじめとする皆さんが行うところです。
このアートセンターは芸術のまち麻生の中核施設のひとつとなるもので、若手芸術家、なかでも映像や舞台芸術を志向する方たちの育成を行うことも目的のひとつとなっています、今後このアートセンターから多くの芸術家が巣立っていくことを大いに期待したいと思います。
オープニングセレモニーは、阿部市長はじめ日本映画学校の佐藤忠男校長、昭和音楽大学の下八川共祐理事長、川崎市議会の鏑木茂哉議長らの手によるテープカットで始まりました。
式典で市長は「川崎市の芸術文化の創造発信交流などの拠点として、市民の芸術文化の振興と芸術のまちづくりに貢献するために設置しました。今後は国内はもとより世界に発信できることを期待しています。」と述べました。
パルムドールトロフィーは故今村監督の二男から寄贈され、早速入口正面のエントランスに展示されました。
同センターの特徴は、敷地面約二千百平方メートル。「アルテリオ小劇場」(195席)、「アルテリオ映像館」(113席)のほか、多目的に使える「コラボレーションスペース」、映像編集室、録音室、工房などがあり、聴覚・視覚障害者が映画を楽しめる機能も備えています。
運営は指定管理者の市文化財団グループが行っていきます。
両ホールの愛称「アルテリオ」は、芸術の意味のイタリア語と、ユリの意味のスペイン語「リリオ」を組み合わせた造語で、公募で選ばれました。センターの事務室わきには、日本映画学校の設立者で、昨年5月に亡くなった映画監督今村昌平氏の「楢山節考」(1983年)、「うなぎ」(97年)の2作品に贈られたカンヌ国際映画祭の最高賞「パルム・ドール」の受賞トロフィーを常設展示し、97年に川崎市文化賞を受賞した市ゆかりの今村氏の功績をたたえています。
10月29日には、かわさきコンテンツ・映像産業研究会が「映像のまち川崎」の実現に向けた提言を阿部市長に提出しました。 この研究会は、商工会議所を中心に、新百合ヶ丘駅前にある日本映画学校やJFE都市開発、市の関係者らがメンバーとなって市内に集積しているコンテンツ・映像産業を、地域の活性化や魅力づくりにつなげていく方策を検討してきた研究会です。
報告書では具体的な取り組みとして①子ども・シニアなど向けの映像教育事業②ロケ地など映像関連資源の掘り起こし・ネットワーク化、市外への発信③映像撮影への協力④映像産業と町内会・商店会・市内企業との連携策の検討⑤映像のまち推進のための調査研究、モデル事業の検討の5点を挙げています。
2008年度には、これら事業の推進役として「(仮称)映像のまちかわさき推進協議会」、実動部隊として「(仮称)かわさきフィルムサポート」を立ち上げていくことになっています。
今後はわがまち麻生でも、こうした取り組みの一環で市民参加型の映像産業などを含めて地域の振興につなげていければと伊藤ひさしは考えます。
さて、麻生区から見て川崎市内の対極一番遠い区となる川崎区にはTHINKという研究開発拠点があります、英語でいうとTechno Hub Inovation kawasakiでこれらのかしら文字をとって名づけられています。
なぜ、映像のまち川崎の話題にTHINKが登場するかというと、今この場所でコンテンツ産業・映像産業への取り組みが進んできているからです。
右上の写真は、THINKを運営するJFE都市開発資産活用部長の藤森氏に説明を聞いているところです。
ここTHINKは旧NKK技術開発本部の設備や施設を活用したサイエンスパークで、広さはエリア面積約9ヘクタール、建物総延床面積50,000㎡という 大変大きな規模のものです。 2004年5月に本格稼働、3年を経たいまは62社が入居する一大インキュベーション(起業支援)施設となっています。 そ してその中には映画監督の林海象氏が2年ほど前から拠点を構え、本年3月からは㈱映像探偵社が映画スタジオ「KAWASAKI 5 SUTDIO」が新設 されています。
このスタジオでは麻生区の日本映画学校と連携して人材育成にも取り組んでいます。 さらに今夏からは、映画監督の紀里谷和明氏(宇多田ヒカルさんの元夫)が旧体育館を国内最大級のデジタルスタジオとして新作の映画を現在作成中です。
左上の写真はKAWASAKI5スタジオ内に常設セットされているバーカウンターです、おもにネット配信されている探偵事務所5シリーズではレギュラーで登場する場面となっているそうです。
このように、川崎に北と南から「映像のまち川崎」のアピールが始まっています。
南北に極端に細長い川崎市ですが、こうした取り組みでも川崎市は一体化しているんだなと実感しました。
THINKと連携する研究施設(サイエンスパーク)としては川崎市中部に位置する武蔵溝口駅近くにあるKSP(神奈川サイエンスパーク)もあります、いずれは多くの拠点が誕生していくのではと思います。
様々な取り組みで、わがまち川崎の魅力作りに取り組んで行きたいと伊藤ひさしは考えます。